Crostini導入編: 健康で文化的な最低限度の生活のためのChromebook設定
Crostini時代の Chromebook設定をまとめたものです.以下のものが公開されてます
OP1を搭載したC101PAの他 mediatek のCPUを搭載したAcerなどの Chromebookの一部でも Crostiniが動くようになったので, Crostiniで 開発とか文書作成ができるようになる方法をまとめておきます.
Chromebook上のUNIXの環境としてChromebrewを使ってUNIXアプリケーションを動作させるのもなかなか悪くなかったのですが,LinuxコンテナであるCrostiniがStable版でも動くようになったのでもっと本格的にUNIXおじさんの日常生活ができる環境を構築することにします.
ChromebookはGoogleが提唱するChromeOSを搭載した,Chromeブラウザを動かすためのラップトップパソコンです.最近では単なるChromeとChromeAPPだけではなく,Androidアプリやコンテナ化されたLinuxが動作するようになってきており,UNIXワークステーションやlinux/BSDといった環境が好きだったりする人には一度試してみてもらいたい環境です.
Chromebookを選ぼう
今回使ったのはAsusの 小型軽量 Chromebookである C101PAです.
昨年秋のモデルですがこの夏あたりから国内でも英語キーボードモデルが買えるようになったのがおすすめです.すこし高くなりますけど,UNIXおじさんなら英語キーボードだろうし,小型のノートPCのキーボードは英語キーボードのほうが無理がなくて良いと思われます.ちなみにUSのアマゾンから直輸入すると3万円台で英語キーボード版を買うことができます.
ASUSは国内でChromebookを正規でとりあつかう数少ないメーカーなので,日本語キーボードモデルもあります.
第三の選択
最近でた Chromebook C223 という機種はIntelのCPUを使って32GBのストレージ,11インチWXGAの液晶と,そこそこのスペックで1kgと軽量で,35000円税抜きという価格でバランスも良いのですが,惜しいことにタッチやペンに対応していません.ペンはともかくタッチに対応していないと,Androidアプリを動かす場合には支障が出る場合もありますが,UNIXおじさんが安価なUNIX端末として使いたいのであればこれは,C101のようなARM版よりもアプリのインストールが簡単かつ,ストレージが倍あるので,確実におすすめできます.ただし,英語キーボード版がほしい場合には国内で取り扱っていないのでアメリカのAMAZONあたりから買う必要があります.本体が230ドル弱に最速の配送オプションを含んでおよそ300ドルなので国内で買うのとほとんど変わりありません.
Crostiniの起動
Crostiniを起動するには,ChromeOSのシェルのように開発者モードにする必要はありません.設定からLinux(ベータ版)というのをオンにします.
https://gyazo.com/c72dc97c4aadcb6de0d106b06ec75f9b
すると,Chromebookに Linux(ベータ版)をセットアップ という画面が出てくるので,インストールをクリックしてインストールします.このあと10分か15分くらい(Linuxまるごとダウンロードして展開する時間)がかかります.
https://gyazo.com/5f9761faa55bd20cccd5d5f7bc883e8d
インストールが完了するとターミナルが開きます.Debian Linuxのコンテナですので apt を使ってあんなことやこんなことが可能でしょうが,intel版に比べるとすこしできることが制限されます.これはもともとdebian の arm用パッケージの貧弱さに起因するので仕方ないといえば仕方ないですね.
最初にパッケージ全体をアップデートします.これは普通にlinuxのとおりですね.
code:shell
sudo apt update
sudo apt upgrade
コンテナの作成時期により,最初から最新版の場合とそうでない場合があるようですが,最初にやっておくといいと思います.
他にはみんな大好きzsh とかtmux あたりは普通に apt install で導入できます.